TX81Zを解析した(LFO Delay編)
LFO Delayは音の出始めからどの程度遅延してピッチや音量を変化させるかを表す数値で、VCEDでは0~99で指定する。
前述したようにPMD・AMDの0~99の値は0~127に変換されYM2414のレジスタに書き込まれる。LFO Delay=0の場合、音を出すのと同時にレジスタに書き込まれるが、LFO Delay>0の場合は次のようにレジスタに書き込まれる。
- 変化完了時間の半分までは0
- 半分を過ぎてからは、ピッチの変化の程度(PMD)は直線的に、音量の変化の程度(AMD)はAカーブのように増えていく
- 変化完了時間には、PMDやAMDが変換された0~127の値が書き込まれる
LFO Delayで指定する値と変化完了時間との関係は以下の表のとおり。実際の変化完了時間は表の数字×1/48秒。計測のたびに±1の範囲で変化完了時間の数値はふらつく。TX81ZのマニュアルにはLFO Delay=99のとき15秒程度遅れると書いてあるけど、実際は21秒程度になる。
# 変化完了時間 0 0 1 15 2 16 3 16 4 17 5 18 6 18 7 19 8 19 9 20 10 21 11 22 12 23 13 24 14 25 15 26 16 27 17 29 18 31 19 32 20 34 21 35 22 36 23 37 24 38 25 40 26 41 27 43 28 45 29 47 30 49 31 52 32 54 33 57 34 61 35 64 36 67 37 69 38 71 39 74 40 76 41 79 42 82 43 86 44 90 45 94 46 98 47 103 48 108 49 114 50 121 51 128 52 133 53 137 54 142 55 147 56 152 57 158 58 164 59 171 60 179 61 187 62 196 63 205 64 216 65 228 66 241 67 256 68 265 69 273 70 283 71 293 72 304 73 315 74 328 75 341 76 356 77 372 78 390 79 409 80 431 81 455 82 481 83 511 84 528 85 546 86 564 87 585 88 606 89 630 90 655 91 682 92 711 93 744 94 780 95 818 96 861 97 909 98 963 99 1022